代表理事より

 この度、多くの先生のご支持とご賛同のもと、本研究会の代表理事のご指名をお受けさせて戴きました。

本研究会は、糖尿病臨床医でかつ熱心な臨床研究医の集まりであり、2001年に発足後多くの有益なデータベースが集積し、その成果が公表され、また会員相互の交流が極めて活発に行なわれています。

このような研究会が今後大きく発展していくことは、わが国における糖尿病臨床の“質の向上”に極めて重要な意義を持つことになります。このように大変な重責である代表理事をお受けいたしましたが、本会には副代表理事や優秀な理事集団や、これまで本会を先導してこられた前代表理事小林正先生を初めとして、多くの先生方が顧問として常にご参加いただくことになっていますので、今後更なる発展が期待されます。

 わが国2型糖尿病治療には、現在多くの問題が残されています。

①糖尿病治療の遅れ、②血管合併症予防を目指した治療薬選択の諸問題、③インスリン抵抗性改善薬の安全性と有用性、④高度肥満2型糖尿病患者の治療の今後、⑤高齢糖尿病患者の管理上の諸問題、⑥妊娠、出産管理と糖尿病発症リスク、⑦小児肥満と若年者糖尿病など取り上げるべき多くの問題があります。

 更に、JDDM研究会の今後の発展への期待として以下の点を取り上げました。①オリジナルなデータベースの構築を継続する、②イベントを明確に確認し、糖尿病診断・治療に関する現代的諸問題へ挑戦する、③糖尿病医療経済への提言をめざす、④アジア諸国糖尿病臨床医との連携など、多くの会員の先生方とご相談し、糖尿病医療に貢献する素晴らしい研究会に発展することを期待して、会員の皆様へのご挨拶と致します。

 

滋賀医科大学附属病院
病院長 柏木厚典